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株式会社じぞう屋執行役員【石橋 ケンタロウ】~漫画と地域の橋渡し役~

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吉祥寺の街の有名人やキーマン、縁の下の力持ち的存在を紹介する吉祥人。
今回ご紹介しますのは『株式会社じぞう屋』の執行役員、飲食事業やビル管理事業を担当している【石橋ケンタロウ】さんです。
親会社の漫画出版社『株式会社コアミックス』が持っている漫画コンテンツを生かした空間作りや『カフェゼノン&ゼノンサカバ』の運営をしています。
じぞう屋の本社は今や縁結びスポットとして大人気の『吉祥寺御縁地蔵』がある吉祥寺じぞうビルの中にありますが、こちらのビルが建つ際のプロジェクトにも石橋さんは参加していました。
「月刊コミックゼノン」のお話やキャラクターコンテンツのこれからの展開などご紹介いたします。

●株式会社コアミックス入社
北斗の拳、花の慶次、シティーハンター、ワカコ酒、トレース、終末のワルキューレ、アンサングシンデレラ…1度は聞いたことのあるタイトルの漫画たち。
これらは全て『株式会社コアミックス』が版権管理しており、「よりよい漫画づくりと普及をめざす会社」として、現在「月刊コミックゼノン」の発行、漫画アプリ「マンガほっと」、WEB漫画雑誌「ゼノン編集部」等を運営し、数々の名作を生み出しています。

13年前、玩具メーカー(タカラトミー)に勤めていた石橋さんが知人の紹介で出会ったのが『株式会社コアミックス』。
元々『北斗の拳』が人生のバイブルだったそうで、今まで関わっていた玩具以外に、漫画出版やアニメなどの仕事も学びたいと考え、転職を決めたそうです。
就職したタイミングで丁度コアミックスが『北斗の拳』の映画・OVA5部作を製作していたそうで、入社後はグッズの商品化、イベント企画、映画の宣伝などを担当していたとか。
多忙な日々を送る中、ある日社長からの「漫画の会社がカフェを作る」という命を受け、プロジェクトのメンバーとして、お店のコンセプト立案、内外装のディレクション等立ち上げに関わります。
ちなみに同時期にアニメ『北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王』の宣伝プロデューサーも兼任していたそうです。


●株式会社じぞう屋の設立
『カフェゼノン』開業からしばらくして、現在本社として使用している吉祥寺じぞうビルを建てることになりました。
同時に漫画以外の事業に関わる法人として『株式会社じぞう屋』が誕生。
「人と人との御縁を結び笑顔の輪を広げる」ことを経営理念に、飲食事業とビル管理事業を取り仕切ることとなります。
飲食業は知識・経験が無い分野でしたが、エンタメ性のある内装やメニュー、漫画のキャラクターコンテンツを生かした展示やイベント作りなど試行錯誤をして『カフェゼノン』は創り上げられていきました。
現在は閉店してしまった『ソラゼノン』や『串ゼノン』、『傾奇蕎麦処 一夢庵』などもそれぞれ『カフェゼノン』とは違う漫画要素を盛り込んだお店作りをし、最近だと『ゼノンサカバ』の開業にも総合責任者として関わりました。


●ファンの聖地・交流の場として
昨年『劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉』が放映されてからファンの熱が高まっていると石橋さん。
謎解きイベント開催、コラボメニューの提供や限定グッズ販売、貴重な展示物を設置等することで『カフェゼノン』『ゼノンサカバ』はファンの聖地の1つとなりました。
また、現場でファンと交流、生の声を聞く事で次の展開のアイデアに繋げているとの事。
ファン同士の交流の場としてもカフェ・サカバを訪れる方が増えたそうです。

現在、コロナ禍の影響で現在『カフェゼノン』と『ゼノンサカバ』は統合して営業中。
昼間はカフェ、夜は肉バルとして両方の良いところを掛け合わせたお店となっておりますので、もしまだ足を運んだことのない方はぜひ訪れてみてください。
なお、お店にいるケンシロウの等身大フィギュアですが、ゼノン以外だと熊本にある「コアミックスまんがラボ」に1体いるだけ?の貴重な1体。
訪れた際にはぜひ記念写真を!!


●吉祥寺御縁地蔵
吉祥寺じぞうビル建設の際に、ランドマークであり地域と繋がり、愛される存在にもなってほしいと、お地蔵様を建立することが計画されました。
井の頭公園のボートにカップルが乗ると別れるという言い伝えがあるので、ここでは縁結びを祈願して欲しいという想いもあるそうです。
建立に際しては、縁結びで有名なお地蔵様「幸福地蔵」がある、京都の妙徳山華厳寺、通称「鈴虫寺」まで足を運んで住職さんと交渉。
住職さんからは「地域の人と一緒に建立して一緒に守っていくこと」を条件に、魂を入れていただくこととなりました。
縁結び、恋愛成就、子どもの守り神として『吉祥寺御縁地蔵』が建立。
現在は地域のお地蔵様として、地域の方々と守りつつ、年に1回「地蔵盆」というお祭り実施して近所の子供たち向けに縁日なども行われております。
ちなみに、吉祥寺じぞうビル・吉祥寺御縁地蔵のプロモーションの際には弊社(ネクストローカル)も関わらせていただきました。
当日お地蔵さんの恰好でサンロードなどを行脚しました。

石橋さん自身、仕事を通して地域の方々と交流、地域活動と関わっております。
商店会の一員として、吉祥寺の夏祭り、秋祭りの運営や各種イベントにも積極的に参加したり、武蔵野青年会議所メンバーとして活動していたりもしていたとか。
そういった縁で吉祥寺活性化協議会が主催した井の頭公園100周年イベントでは副実行委員長を任されたそうです。
吉祥寺が第2の地元と思っているとおっしゃっていました。


●熊本との縁とこれからのコアミックス
コアミックスの社長、堀江さんの出身地という縁があり、コアミックスは熊本県と縁が深いそうです。
その繋がりを生かして「熊本国際漫画祭」の開催なども行っております。
『カフェゼノン&ゼノンサカバ』が熊本の食材を使った料理を提供するのはこの縁によるものだそうです。
石橋さんは実際に生産者さんに会いに行き、話を聞き、現地で味わったりもしているとのこと。

現在じぞう屋としては今まで培った「食のノウハウとマンガコンテンツの可能性」を追求する事業として、熊本で商品開発をする拠点を阿蘇郡 高森町に設立。
漫画キャラクターを使った、見て楽しめて味も美味しい商品を開発しているとか。
近々高森町のふるさと納税返礼品にコラボ商品が登場する予定だそうです。

また、コアミックスは新しい漫画の可能性として女性だけの劇団「096k熊本歌劇団」を設立。
漫画原作の演劇を身近に楽しんでもらえるように、現在高森町で稽古中とのこと。
まずは『前田慶次 かぶき旅』を原作に、来年2021年春より開演予定だそうです。


●ドラマやアニメでの展開
現在アニメやドラマの原作として『北斗の拳』や『シティーハンター』いったレジェンド作品だけでなく、コミックゼノン出身の作品たちが扱われる機会も近年増えてきました。
『アルテ』や『織田シナモン信長』、『ソマリと森の神様』はアニメに、『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』『トレース』『ワカコ酒』『ハルとアオのお弁当箱』はドラマになっています。
現在コロナ禍の影響か電子書籍でのコミックの売り上げも伸びているそうで、『終末のワルキューレ』は特に読まれている作品とのこと。
この先どのコンテンツをカフェなどで扱うのか楽しみな感じでお話されていたのが印象深かったです。

●家では良きお父さん
石橋さんは家に帰るとお子さん2人と猫2匹のお父さんです。
2~3年前から家族でキャンプをするようになったそうで、夏場に家族で行くのが恒例行事とか。
ここ最近のキャンプブームで有名芸人の動画も観るようになり、ソロキャンプもちょっと気になっているそうです。
「吉祥寺のみんなで焚火会のようなキャンプをしてみたい」と語るほど。
石井スポーツやL-Breath 吉祥寺店にはよく足を運ぶそうです。

オススメのお店はじぞうビル1階にある『囍茶東京(キキチャトーキョー)』。
特にオーナーが台湾の人気店で修行して習得した胡椒餅がお気に入りだそうです。
囍茶東京さんに関しては以前本HPにてご紹介させていただきましたので、まだお読みになっていない方は下部のURLからご覧ください♪
また、最近吉祥寺じぞうビル2階にオープンしたBAR『ワンライフ』はオーナーさんが大変きさくな方で、以前勤めていたお店の常連さんも足しげく訪れるほどの人気とか。
テナント管理者として愛される方が入居してくれたのは大変嬉しいそうで「ぜひお越しください」とおっしゃってました。

地域やファンと漫画・キャラクターの橋渡し役の石橋さん。
キャラクター達への愛があふれるそのお仕事は、今後も地域で無くてはならない存在だと筆者は感じました。