【Mr.MOJOの吉祥寺奇譚】第十一話 南郷7丁目
【Mr.MOJOの吉祥寺奇譚】第十一話 南郷7丁目
※この物語はフィクションです

北海道出身の店主が営むミュージックバーは毎日夕方17時から翌3時までのオープンマイク の店。ぶらりと来た客がステージへと向かいギターを掻き鳴らす。それを聴いて、また別の誰か がドラムへと足を向け、気がつけば数人で即興の演奏会が始まる。南口にある「南郷7丁目」は そんな店だ。客層は幅広い。多様な職歴を持つ店主があしらう接客の妙は老若男女の心を掴ん で離さない……。
「まあ、これくらい書いとけば良いだろう」
私はペンを止めて嗤った。かつて酔っ払って迷惑かけること多数。今後の事も考えればお世辞 が過ぎるということも無い。
ひと仕事終えた充足感も手伝い、私はウキウキとしながら店へと伸びる下りの階段に足を向けた。

〈第十二話に続く〉
