スペシャリスト~ルートマイナスイチ・店長 加藤久晶さん 三鷹~

三鷹のまちには、日々の暮らしをちょっと豊かにしてくれる“プロフェッショナル”がいます。
技を磨き、想いを込めて、人と街に寄り添うスペシャリストたち。
今回は、そんな三鷹で輝く“匠”たちにスポットを当ててご紹介します。
見て触って体験できるセレクトショップ
「ルートマイナスイチ」 の店長 加藤久晶さん。
視覚障がい者だからこそのお店作りや作家への想いについて伺いました。
【加藤 久晶さんのプロフィール】
緑内障により3歳で左目を失明し、30歳頃に徐々に右目の視力を失う。
力士だった祖父が営んでいた紀の国家を辞め、国立障害者リハビリテーションセンターにて生活訓練を受ける。
その後、あん摩マッサージ指圧師を取得し、マッサージ師として活動。
2011年、東日本大震災で妻が体調を崩し、仕事を辞めて三鷹へ移住。
2022年、ルートマイナスイチをオープンし、さまざまな人が活躍できる、地元の憩いの場を提供している。
全盲の妻が買い物を楽しめる店、見て触って体験できる雑貨店をコンセプトにお店を運営している。
技を磨き、想いを込めて、人と街に寄り添うスペシャリストたち。
今回は、そんな三鷹で輝く“匠”たちにスポットを当ててご紹介します。
見て触って体験できるセレクトショップ
「ルートマイナスイチ」 の店長 加藤久晶さん。
視覚障がい者だからこそのお店作りや作家への想いについて伺いました。
【加藤 久晶さんのプロフィール】
緑内障により3歳で左目を失明し、30歳頃に徐々に右目の視力を失う。
力士だった祖父が営んでいた紀の国家を辞め、国立障害者リハビリテーションセンターにて生活訓練を受ける。
その後、あん摩マッサージ指圧師を取得し、マッサージ師として活動。
2011年、東日本大震災で妻が体調を崩し、仕事を辞めて三鷹へ移住。
2022年、ルートマイナスイチをオープンし、さまざまな人が活躍できる、地元の憩いの場を提供している。
全盲の妻が買い物を楽しめる店、見て触って体験できる雑貨店をコンセプトにお店を運営している。
三鷹駅の南口から徒歩5分、三鷹通り沿いにある 「ルートマイナスイチ」。
障がいのあるハンドメイド作家さんが作る、唯一無二の作品を販売しているセレクトショップです。
経営する店長の加藤久晶さんは、視覚障がい者。3歳の時に緑内障により左目を失明し、30歳の頃に右目の視力も大きく低下して、ほとんど見えない状態となりました。
「家業で相撲案内所を営んでいましたが、視力が落ちて仕事ができなくなったので、視覚障がい者のための生活訓練に通いました。そこで白杖やパソコンの使い方を学んで、あん摩マッサージ指圧師の学校に通って資格を取得。5年ほどマッサージの仕事をしました」。
生活訓練で現在の奥様と出会い、結婚。しかし、2011年の東日本大震災を機に、奥様が体調を崩すようになりました。「妻は全盲ということもあり、地震を機に不安を訴えるようになりました。
私も彼女をサポートするために仕事を辞め、親類が多く住む三鷹に引っ越しを決意。
10年くらい妻の体調を優先して生活しました」。
奥様の体調が回復するにつれ、気持ちにも余裕が出てきた加藤さん。
「人生に一度、何か人がやらないことをしたい」 という漠然とした思いを持ち始めた時、近所に空きスペースが出たことを知ります。
「妻から 『全盲になってから買い物が楽しめない』 と聞いて、じゃあ楽しく買い物ができるような雑貨屋さんを作ろうと 『ルートマイナスイチ』 を立ち上げました。
自由に見て触って、体験してもらう。
見えなくても、自分で感じて考えられるお店なんてなかなかないですよね」。
希望通り、今では奥様が一番買い物をしているのだとか。障がいの有無はもちろん、老若男女が楽しめるお店になりました。
「障がい者が主役になれる場」体験を重ね自信につなげて
ルートマイナスイチに置かれているアイテムは、子どもやさまざまな障がいのある作家さんのハンドメイド作品。
現在、中学生から76歳まで、幅広い年代の方が活躍しています。当事者である加藤さん は 「障がい者が主役になれる場を提供したい」 と言います。
「誰でも得意な分野がどこかにあって、それを発揮できる場があれば、自信につながります。さらに自分が作ったものを、ここでリアルに販売する体験もしてもらいたい。物を売る場所だけでなく、自分を表現して体験を重ねて、自信につなげてもらえたらうれしいですね」。
また、視覚障がいの方に向けて、スマホやAIアシスタントの使い方のワークショップも開催。デジタルの分野でも触って体験してもらうイベントをおこなっています。
「トライアンドエラーがモットー」 と言う加藤さん。
今後は、作家同士の交流の場を作りたい、と話します。
「意欲のある若い全盲の方に主導してもらい、一緒に作家さんが顔合わせできるワークショップを開催しようと考えています。トライしないと失敗もしないですが、できることも制限されてしまうんですよね。できないところはサポートすればいいので、まずは挑戦させてあげたいと思っています」。
買い物はもちろん、生きにくさに悩むお子さんや障がいがあって何かに挑戦したい方は、まずルートマイナスイチでその空気感を感じてみてはいかがでしょうか。
障がいのあるハンドメイド作家さんが作る、唯一無二の作品を販売しているセレクトショップです。
経営する店長の加藤久晶さんは、視覚障がい者。3歳の時に緑内障により左目を失明し、30歳の頃に右目の視力も大きく低下して、ほとんど見えない状態となりました。
「家業で相撲案内所を営んでいましたが、視力が落ちて仕事ができなくなったので、視覚障がい者のための生活訓練に通いました。そこで白杖やパソコンの使い方を学んで、あん摩マッサージ指圧師の学校に通って資格を取得。5年ほどマッサージの仕事をしました」。
生活訓練で現在の奥様と出会い、結婚。しかし、2011年の東日本大震災を機に、奥様が体調を崩すようになりました。「妻は全盲ということもあり、地震を機に不安を訴えるようになりました。
私も彼女をサポートするために仕事を辞め、親類が多く住む三鷹に引っ越しを決意。
10年くらい妻の体調を優先して生活しました」。
奥様の体調が回復するにつれ、気持ちにも余裕が出てきた加藤さん。
「人生に一度、何か人がやらないことをしたい」 という漠然とした思いを持ち始めた時、近所に空きスペースが出たことを知ります。
「妻から 『全盲になってから買い物が楽しめない』 と聞いて、じゃあ楽しく買い物ができるような雑貨屋さんを作ろうと 『ルートマイナスイチ』 を立ち上げました。
自由に見て触って、体験してもらう。
見えなくても、自分で感じて考えられるお店なんてなかなかないですよね」。
希望通り、今では奥様が一番買い物をしているのだとか。障がいの有無はもちろん、老若男女が楽しめるお店になりました。
「障がい者が主役になれる場」体験を重ね自信につなげて
ルートマイナスイチに置かれているアイテムは、子どもやさまざまな障がいのある作家さんのハンドメイド作品。
現在、中学生から76歳まで、幅広い年代の方が活躍しています。当事者である加藤さん は 「障がい者が主役になれる場を提供したい」 と言います。
「誰でも得意な分野がどこかにあって、それを発揮できる場があれば、自信につながります。さらに自分が作ったものを、ここでリアルに販売する体験もしてもらいたい。物を売る場所だけでなく、自分を表現して体験を重ねて、自信につなげてもらえたらうれしいですね」。
また、視覚障がいの方に向けて、スマホやAIアシスタントの使い方のワークショップも開催。デジタルの分野でも触って体験してもらうイベントをおこなっています。
「トライアンドエラーがモットー」 と言う加藤さん。
今後は、作家同士の交流の場を作りたい、と話します。
「意欲のある若い全盲の方に主導してもらい、一緒に作家さんが顔合わせできるワークショップを開催しようと考えています。トライしないと失敗もしないですが、できることも制限されてしまうんですよね。できないところはサポートすればいいので、まずは挑戦させてあげたいと思っています」。
買い物はもちろん、生きにくさに悩むお子さんや障がいがあって何かに挑戦したい方は、まずルートマイナスイチでその空気感を感じてみてはいかがでしょうか。
ルートマイナスイチ
三鷹市下連雀3-42-18 迦葉三鷹マンション102
090-1659-2863 月曜日、水曜日 14:00~18:00
三鷹市下連雀3-42-18 迦葉三鷹マンション102
090-1659-2863 月曜日、水曜日 14:00~18:00