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【吉祥寺都市伝説シリーズ】吉祥寺エコービル

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吉祥寺の都市伝説・怪談と聞いたらいくつか思い浮かべるものがあると思います。
その内の一つであり、現存していない有名な建物・ターミナルエコー、ビル名【吉祥寺エコービル】について今回取り上げます。

有名なゲーム「真・女神転生」の中でも「幽霊が出る」として出てくる【吉祥寺エコービル】。
ゲームの中で吉祥寺在住の主人公が最初に攻略するダンジョン・プレイヤーの最初の難関として立ちはだかります。
悪魔が出てくるビル内を奥まで進むと怪しげな儀式が…と、ゲームの雰囲気をつかむための要素として良い味を出し、ファンにはまず最初に思い浮かべる場所となっているそうです。

さて、現実の【吉祥寺エコービル】ですが、元々は良立地を利用したショッピングビルの建設計画から、中央線の高架橋化をに合わせて国鉄の余剰地を買収してのビル建設に変更し誕生しました。
以下、都市伝説になるまでの経緯をご紹介します。

●廃れた経緯
地上8階・地下1階のテナントビル、専門店やレストラン、遊技場やビアガーデンまで備えていたそうだが…ここでは原因と思われるものを挙げていきます。

1.動線の悪さ
建設当初からあった「動線が悪い」という意見。
エコービルの当時を知る人だと最初に必ず最初に出る言葉です。
今でいう駅ビルに近いものであるのにもかかわらず、鉄道各駅と直接つながっておらず、入り組んだ道もあったせいで人通りがまばらだったそうだ。
駅前にあったロンロンともつながっておらず、入口によっては狭かったことも原因とか。
あと、当時の東口はいわゆる歓楽街で治安が悪く、パルコや東急などのエリアと違って向かいたがらないということも理由だったとか。

2.賃料が高い
駅近物件ということで当然地価が高く、賃料もある程度高い値段だったと思われます。
こちらは都市伝説としても語られている内容ですが、オーナーが強硬に賃料値上げをした為、抗議として大量のテナントが退去してしまったそうです。
そのため、ビル内がシャッターばかりになり暗い箇所が増え、ただでさえ少ない人通りがさらに減りの悪循環だったそうな。
なお、一部店舗(調べると色々出てきますが、本屋・ゲームセンター・食料品店など)は閉鎖ギリギリまで営業していたそうです。

3.地価の高騰
これは一部サイトで確認したので定かではないのですが、後年バブル期で地価が更に高騰し、売りに出されても買い手がつかなかったそうです。
そのため解体しようにもできず、ユザワヤが入るまでそのままになっていたとか。


●「幽霊」などの噂の数々
前述の理由により廃れてシャッターだらけとなった【吉祥寺エコービル】。
こういう場所にお決まりのお化け話から、ちょっと怪しいネタまで囁かれるようになりました。
今回は囁かれた噂の中で主だったものは以下の3つになります。

・ビル内に貼られたお札の怪
・地上げされた物件
・老婦人の怪異

どれもちょっと調べると内容が分かるものばかりです。
根も葉もない…かは定かではないですが、お札の話は後のユザワヤの幽霊話にもつながる話題のため、1番根強い怪談ですね。
少し暑くなってきた今の季節にピッタリの怪談話でもあるので、気になった方は調べてみてください。


●まとめ
建物の立地・構造上の問題、オーナーの強硬からのテナント撤退、買い手がなかなかつかないなどの理由によって「幽霊ビル」とまで言われた【吉祥寺エコービル】。
建物自体は最早存在しておりませんが、ゲームやネットの怪談話として現在も人々の中にひっそりと語られるこのビルの魅力は、一種の浪漫に似たものになっているのかもしれません。
暑い夏の到来前に一つ、吉祥寺由来の都市伝説をお調べになっては…?