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【自然文化園の動物たち】ツシマヤマネコ

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日本にいるヤマネコの内の1種、ツシマヤマネコ。
猫好きな人だとご存じの方は多いはず。
長崎県の対馬にのみ生息し、絶滅危惧種に指定されております。
保護活動と飼育下繁殖事業の一環として、井の頭自然文化園で飼育が行われております。
今回はツシマヤマネコの生態などをご紹介します。

●特徴と生態
まず特徴を以下でご説明いたします。

体長:50cm程度
体重:3~5㎏
寿命:8~10年(15年生きた記録もある)

次に普通の猫との見分け方になります。

1.耳の後ろに白い斑点がある
2.耳の先が丸い
3.額の縦縞
4.胴長短足
5.尾っぽが長くて太い

●アムールヤマネコと同じ?
モンゴルや中国北部、東シベリアなどの東アジアに生息するアムールヤマネコとは同類亜種とされています。
ルーツが同じということですね。
井の頭自然文化園ではアムール・ツシマ両方のヤマネコが展示されていますので、再開された際には飼育環境などを見比べてみてください。

●生態
前述の通り、日本では対馬でしか生息していません。
環境としては山腹の斜面や森の水辺、田畑などの近くなどでネズミやカエル、小鳥などを獲っています。
ネズミを主な主食としており、冬には鳥類を、夏には昆虫を多く食すそうです。
動物園ではねずみ以外に鶏肉や馬肉を与えているとのこと。
本来活発に活動するのは日没から明け方の間なため、動物園で観察する際には朝だともしかしたらゆっくりしている可能性がありますね。

●絶滅危惧種
現在生息域(森林などの自然環境)の減少や、交通事故などによって生息数が減少してしまっています。
特に交通事故は、道路標識が立つくらい深刻です。
生息地にある対馬野生生物保護センターでは月一でふれあいイベントなどの啓発活動を行っているそうです。
また、自然文化園でも過去ツシマヤマネコのイベントなどを開催したことがあります。
現在休園中ですが、再開された際にはぜひヤマネコたちを観察してみてください♪