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「コロナに負けんな!」かぶき者パンダのポスターはどのように生まれたのか?

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鋭い眼、舌を出し、かぶき者のような恰好をしたパンダのポスターを最近吉祥寺の街中でよく見かけると思いませんか?
日本画や浮世絵のようなイラストのバックには街の人を鼓舞するように、

「コロナに負けんな!」
「乗り切れコロナ!!!」

力強い文字が大きく描かれています。

このポスターは一体誰の手によって描かれたのか?
どうして街中にたくさん貼られているのか。
今回は制作者本人に直接取材いたしました☆

●飲食店勤務と映像の仕事、二足の草鞋を履くイラストレーター
今回居酒屋『でき心』さんで取材をさせていただきました。
『でき心』さんの名物は「からし焼き」という、豚バラと豆腐を炒めた自慢の一品で、そのままでも美味しいですが締めにご飯と生卵を入れた〆ご飯が頂けるそうです。
お店に関しては今度別の機会に突撃取材してまいります♪

こちらで働いている【松オカ 大スケ】さんが、今回のポスターを描いたご本人です!!
実はこのかぶき者パンダはコロナのポスターのために描かれた作品では最初無かったそうです。

元々、『でき心』さん以外に、カレーで有名な『モンタナ』や美術系のお仕事などを行っていた松オカさん、このコロナ禍の中で仕事が減ってしまっていました。
丁度去年から人にプレゼントするためにイラストを描いていたそうですが、ある日妖怪を描いてみたいと思いつき漠然とした形で動物のイラストを描いていました。
飲食店のつながりでお祭りでお神輿を担いでいた経験もあり、和柄・浮世絵などに親しみ、絵柄に反映されていくようになりました。
その制作した中から生まれたのが今回のパンダでした。

有名な浮世絵師の絵をオマージュし、その中に瞳の無い厳めしい顔のパンダを当てはめ出来上がった1枚。
何か風刺画のような形に仕上げたく、バックに文字を入れたいが良い文言が思いつかないと相談したのが、『でき心』店長の柳井さんでした。
柳井さんは一目見て、「せっかくならばポスターにしてみんなに見てもらおう!」と提案。
お世話になっていたり、お祭りのつながりで仲良くしていただいた商店街の方々など、今飲食店が疲弊している中で応援になればと、コロナに関するポスターにすることとなりました。
元々手描きのイラストだったものを、お神輿のつながりで知り合った女性デザイナーの方が無償で文字などを入れてくれ、現在の形に仕上がりました。


●制作者の想いと思わぬ反響
パンダを制作するに当たっての想いは松オカさんの中にあったそうですが、それは自分自身のことであると語ってくれました。
「このポスターを見た人が何かを感じるきっかけになってくれたら嬉しい」とそうおっしゃっていました。
最初は応援の気持ちで配ったポスターですが、意外な反響があったとか。
「コロナ関連で最初の発症地が中国だからパンダなのか?」と聞かれたり、千葉の幼稚園では「コロナは怖いからパンダも恐ろしい顔になっちゃうんだよ」と先生が教えていたそうです。
受け手によって変わる感想の一つですね。
他にも見た方のコメントが聞きたいともおっしゃっていたので、良ければ本HPまで感想を頂けると嬉しいです。

ポスターは最初知り合いだけに無料で配っていたそうですが、吉祥人でご紹介しました安藤さんがサンロード商店街でたくさん配ったこともあり街中にどんどん増えていったそうです。
杉並区や千葉、仙台の知人にも送ったそうで、現在アメリカの知人からも英語版を送ることになったそうです。
英語版は現在配布は仕方は考え中とのこと。

●綺麗なバージョンやバリエーションを増やしたい
今回のポスターですがもし出資者が出たら更なるバリエーションを増やしたいと考えているそうです。
もしご協力いただける方がいらっしゃったら本HPまでご一報ください。
松オカさんはこれからも創作活動を続けたいそうなので、こちらも見てみたい方はぜひお声頂けたらご本人にお届けします。

不思議なきっかけで出来上がったかぶき者パンダのポスター、見かけたらちょっと今回の話を思い出してください。