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井の頭公園に今もあるもの、昔あったもの【吉祥寺の歴史シリーズ・番外編】

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地域密着サイトとして週に1回、吉祥寺の過去から現在までスポットごとにご紹介する【吉祥寺の歴史シリーズ】。
前に井の頭公園ができるまでをご紹介いたしましたが、今回はその中で開園当時から現在まで残っているもの、現在は閉園したものにより詳しくスポット当てる番外編になります。
実は幻のオリンピックの選手村候補になっていたなど、より深いお話をご紹介いたします。

前回の記事はこちら↓
https://wasshoi-kichijoji.com/wakuwaku/2612

●現在ある施設
まずは現在もある施設などについて開場年月をご紹介します。

・ボート場 1929年7月
現在はスワンボートが有名なボート場。最初は手漕ぎボートのみから始まりました。
ボートに乗るカップルは別れるというジンクスがありますが、こちらは1197年よりこの地にある弁財天が嫉妬するからと言われております。
もし乗ったあとは地蔵ビルの縁結びのご利益のある地蔵に参拝すると良いでしょう。

・井の頭自然文化園 1942年5月
前身の小動物園(井之頭恩賜公園動物園)は1934年5月に開場。
戦時中のため鉄柵が作れず、移転した井之頭学校の廃材(木材)を使用しました。
また、戦時中だったため産業動物園(食用の動物を飼育)として本来の目的からは大きく変わっての運用となり、1943年には当時飼育されていた動物の中で猛獣処分の対象となり毒殺されたものもいたそうです。

・お茶屋 1927年頃
園内に現在も「松月」などのランチや氷菓子を頂ける施設がございます。
開園当初の絵葉書などに描かれた店もあったそうです。


●昔あった施設
次は現在は無い、または別の施設になったところをご紹介します。

・プール
開園すぐ1921年に天然プールができましたが、本格的なプールが誕生したのは1933年。
1936年にもう1つプールが誕生しましたが、それぞれ現在は埋め立てられ日本庭園や児童公園になっております。
1985年再度プールが誕生しましたが、こちらも2002年に廃止。
現在プールを楽しむ場合には武蔵野総合体育館の温水プールのみとなります。
※利用の際には予約が必要になります

・平山博物館
昆虫学者の平山修次郎氏が作った昆虫陳列館。
1930年に開館し、幼少期の手塚治虫が平山氏に憧れ、同館を訪れたことでも有名です。
1955年年頃に閉館。

・モーターボート
1936年から1940年までの間あたりで運行。
弁天池のあたりを遊覧するために運行していたそうです。

●幻の1940年オリンピックの選手村候補地
『井の頭公園100年写真集』によると、1940年に開催予定だったオリンピックの選手村の候補地として、井の頭公園が上がっていたそうです。
当時の新聞には「渋谷までの道路を舗装すれば競技場まで達することができる(要約)」と書かれているとか。
このオリンピックは1937年の盧溝橋事件から始まる日中戦争の影響で開催辞退、幻と消えました。

来年のオリンピックはルーマニアのホストタウンになっている吉祥寺。
こちらは幻にならないことを祈ります。