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【吉祥寺の歴史シリーズ】吉祥寺にある七福神について

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吉祥寺の街には色々な歴史が古くからあります。
吉祥寺の正月といえば「武蔵野吉祥七福神めぐり」を思い出す人も多いでしょう。
武蔵野市内7か所を巡ってのスタンプラリーは、全て巡ると記念品がもらえるのでお子様と一緒でも楽しめるイベントですね。
今回本記事では七福神それぞれの紹介と、吉祥寺の中で祀られている場所などをご紹介いたします。

●様々な要素が集まってできた神様たち
七福神は現在それぞれ福をもたらすとして信仰されておりますが、元を辿ると神様によってルーツが分かれております。
今回はそれぞれ簡単にご紹介いたします。
なお、今回名称は「武蔵野吉祥七福神めぐり」に合わせたお名前でご紹介いたします。

1.恵比須神
手に釣り竿を持ち、鯛を抱え、微笑みを表情をした体格の良い男性の姿の神様。
漁業と商業の神様として信仰されており、微笑みの表情は「えびす顔」と表現されております。
由来は日本神話からで、イザナギ・イザナミの神の子である蛭子(ひるこ)とされるほか、海から漂着したクジラを神格化したものとされています。

2.寿老人
頭巾をかぶった老人の姿で鹿を伴って描かれることが多い一柱です。
長寿を授けるとされ、昔の日本ではよく水墨画のモチーフとして使われることが多かったそうです。
由来は道教の南極星の化身・南極老人とされます。

3.毘沙門天
甲冑をまとった荒々しい男性の神様。
必勝や合格祈願、出世祈願などのご利益がある戦いの神様です。
上杉謙信や武田信玄が信仰していた神様としても有名ですね。
由来は仏教の四天王に数えられる多聞天ですが、元を辿るとインドの古い神様にたどり着くそうです。

4.大國様
大きな袋を担ぎ、打ち出の小槌を持ち、米俵に乗った姿で描かれている神様。
食物・財福を司り、その打ち出の小槌を振ると金銀財宝が出るといわれております。
現在は金運・恋愛成就・夫婦円満などのご利益もあるとか。
元はヒンドゥー教の神様「マハーカーラ」で、破壊と生産を司っていた厳めしい顔の神様だったそうですが、仏教を経て日本の比叡山延暦寺に伝わった後、平安時代後期の神仏習合で現在の姿になったとされます。

5.福禄寿
寿老人と時折同一人物とされる、頭が長い老人の神様。
こちらも長寿を司り、鶴と亀を連れた姿で描かれることが多い方です。
元も同じく道教の老人星の化身だったといわれております。

6.布袋尊
大きなお腹で大らかな笑みを浮かべている男性の神様。
持っている袋は「堪忍袋」と呼ばれており、その袋の大きさと同じく大らかで円満な人格、ふくよかな体格は大きな度量を表しているとされます。
福を呼ぶ神様とされますが、元は実際に中国にいた伝説的な仏教の僧侶だったとか。
各地を歩き施された品物をその大きな袋入れて持ち歩き、吉凶を占うと必ず当たるなどの伝説があったそうです。

7.弁財天
唯一の女性の神様。
芸術・音楽・学問などの神様としてあがめられている存在ですが、井の頭にいる弁財天は頭に「宇賀神」という蛇の神様と習合された存在に。
水に関係する事柄や、財宝などの守護者としての側面を持ち合わせます。
元はヒンドゥー教の女神「サラスヴァティー」という川の神様から。

●吉祥寺の神様
七福神の内の4柱が吉祥寺にいらっしゃいます。
それぞれ祀られているのは以下になります。

・大法寺:福禄寿
・安養寺:布袋尊
・武蔵野八幡宮:大國様
・井の頭弁財天:弁財天

1番有名なのは弁財天ですね。
川の神様のため井の頭も池のほとりに祀られています。
現在の社は昭和2年に建てられ、弁財天の像は秘仏として12年に1度、巳年にだけ御開帳されます。
次の御開帳は2026年になります。

布袋尊は像を拝むことができますので、気になった方はぜひご覧になってみてください。

●来年の第15回七福神めぐりは中止に
一昨日10/12付けて来年行われる予定だった「武蔵野吉祥七福神めぐり」は中止となりました。
残念ですが、感染防止の観点で中止を決定したそうなので仕方ありません。
スタンプラリーなどは中止となりましたが、ソーシャルディスタンスを保って、個人で向かうのは問題ないでしょう。
お参りする方は感染防止対策を取ってそれぞれの神社・お寺に行ってみては。