【吉祥寺で活動する 匠シリーズ】第二回 技の達人『Produce』
吉祥寺で活動する、「技」を追求する匠をご紹介。
第二回目は、メディカルフィットネス 「Produce」 の代表でありセラピストの山﨑研太朗さん。
「予防」 にかける熱い思いを語っていただきました。
●きっかけは制度の限界と母の死 病気やケガを未然に防ぎたい
吉祥寺のメディカルフィットネスProduceは、オープンして7年。地域の方々の健康を支え続けています。代表でセラピストの山﨑研太朗さんが医療関係の仕事を目指したのは、薬剤師だった母親の影響だったそう。「母が吉祥寺で薬局を開業していたこともあり、経営にも興味があったので、開業権を持てる国家資格の柔道整復師を取ろうと、学生の時に資格を取りました」。
新卒で病院の整形外科に入社し、リハビリに従事。すぐにリーダーを任された山﨑さんですが、そこでの経験で、リハビリにおける医療制度の限界を知ることに。「健康保険の適用内でリハビリが受けられるのは、脳疾患が180日、整形外科疾患は150日。それ以降は、医療で対応できないんです。治してあげたいのに制度のせいで治せないという状況はとても歯がゆく、疑問を感じました」。当時は自費で受けられるリハビリ施設自体がなく、民間のマッサージや整体院に行くしかなかったことも、山﨑さんにとって、独立を後押しするきっかけになりました。
そして、何よりも大きな転機は、最愛の母の死でした。「24歳の時に、一番尊敬していた母を病気で亡くしました。何か防ぐ方法があったのではと、悔やまれましたね。でもその思いは、患者さんにも常に持っていました。だから、病気やケガで体を傷める前に、未然に防ぐ指導ができる人や場所があれば、『治したいけど治せない』という不条理なルールに当たることもないんじゃないかと考えたんです」。そこで「医療と非医療の中間的役割」であり、予防を意識した、メディカルフィットネスProduceを立ち上げたのです。
↑駅からまっすぐ八幡宮の方向へ進み、五日市街道を左に。1階が美容室のビルの6階です。
●マイコーチが個別で対応 予防の大切さを知ってほしい
Produceのメニューは、自費治療としてパーソナルのフィットネスとリハビリの2つの施術を行います。ですが、柔道整復師や理学療法士などの専門知識を持ったスタッフの知見や、クリニックとの提携などにより、医療に寄せた施術を受けられます。「フィットネスもリハビリも、予防を意識しながら、個別のセラピストがその人のニーズに合ったメニューで施術を行います。それぞれのお客様が目指す生活に向けて、ケアやアドバイスをします」。
さらにスタッフは、20~30代の若手が中心。「お客様とスタッフは、親子の関係に近いと思っていて、スタッフにも、親に対する思いを持ってアドバイスをするよう教育しています。お客様も、子どもくらいのスタッフに親身になって説明されるから、ちゃんと聞いてくれるんです(笑)」。しかも、ほとんどのお客様が長く通い続けるのだそう。やはり、「予防」は一生もの。自分だけのコーチがしっかり心身の健康管理をしてくれることで、健康の楽しさを実感できるのかもしれません。
現在、老人ホームやクリニックと提携し、幅広い事業展開を進めている山﨑さん。今後はより広さのある新店舗に移設し、施設の充実と医療施設とのデータ連携などを強めていきたいのだとか。」たくさんの方に予防の大切さを知ってほしい。お客様が希望するステージで輝けるよう、これからもセラピストとして『Produce』し続けたいですね」。
↑マッサージはもちろん、ヒアリングや着替えなどを行う施術スペース。
↑リハビリや運動を行うトレーニングエリア。道具や機械で幅広いメニューが可能。
≪店舗情報≫
店名・・・メディカルフィットネスProduce
住所・・・武蔵野市吉祥寺本町2-6-5 保谷ビル6階
電話番号・・・0422-27-5040
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